デジタル化・AI導入補助金2026|申請要件・必要書類・手順を徹底解説
デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)の申請を検討している中小企業・小規模事業者向けに、対象者要件・必要な書類・申請の流れをステップごとに解説。「交付決定前に発注してはいけない」など落とし穴も含めて網羅。
デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)は、中小企業・小規模事業者がITツールや生成AIサービスを導入する際の費用を補助する制度だ。最大4,500万円、補助率は最大4/5。ただし申請手順や要件を誤ると不採択・補助対象外になるため、事前準備が重要になる。
対象者要件
以下の規模要件を満たす法人・個人事業主が対象。
中小企業(業種別資本金・従業員数の上限)
- 製造業・建設業・運輸業:資本金3億円以下 または 従業員300人以下
- 卸売業:資本金1億円以下 または 従業員100人以下
- サービス業:資本金5,000万円以下 または 従業員100人以下
- 小売業:資本金5,000万円以下 または 従業員50人以下
- その他:資本金3億円以下 または 従業員300人以下
小規模事業者(従業員数の上限)
- 商業・サービス業(宿泊・娯楽業除く):5人以下
- 宿泊業・娯楽業・製造業その他:20人以下
対象外(みなし大企業) 以下のいずれかに該当する場合は申請不可。
- 大企業が発行済株式総数の1/2以上を所有
- 大企業が役員総数の1/2以上を占める
- 直近3年間の課税所得の年平均額が15億円超
- 暴力団・反社会的勢力に関係する事業者
申請前に必須の準備2つ
交付申請には以下2点が全枠共通で必須。どちらも取得に日数がかかるため、申請締切の3〜4週間前には着手すること。
① GビズIDプライムの取得(所要:書類申請で約2週間) 法人代表者・個人事業主が取得する政府認証ID。補助金申請マイページへのログインに使用する。
- マイナンバーカード+スマートフォンがあればオンライン申請で最短即日
- マイナンバーカード未取得の場合は印鑑証明書(3ヶ月以内発行)+申請書を郵送 → 約2週間 → 詳細は本サービスの「GビズIDの取得方法ガイド」も参照
② SECURITY ACTION宣言(所要:2〜3日) IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施するセキュリティ自己宣言制度。「★一つ星」または「★★二つ星」のいずれかを宣言し、自己宣言IDを取得する。宣言はIPAの専用サイトから無料でオンライン実施。
(出典:申請を行う前に必要な手続き|デジタル化・AI導入補助金2026)
申請枠の選択
目的に応じて4つの枠から選ぶ。
- 通常枠:業務効率化・デジタル化全般。補助率1/2〜2/3(小規模事業者は4/5)、補助額50万〜4,500万円
- インボイス枠(インボイス対応類型):会計・受発注・決済機能を含むソフトウェア。50万円以下は中小3/4・小規模4/5、上限350万円
- インボイス枠(電子取引類型):受発注システムを商流単位で導入する場合
- セキュリティ対策推進枠:IPAの「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」掲載サービスのみ対象。補助率1/2〜2/3、補助額5万〜150万円
- 複数者連携デジタル化・AI導入枠:複数企業(10者以上)が連携してDX推進する場合。手続きが別途必要
(出典:補助金ポータル・デジタル化AI補助金解説)
必要書類
申請マイページ上で入力・添付が求められる主な書類。
全枠共通
- GビズIDプライムのIDとパスワード
- SECURITY ACTIONの自己宣言ID
- 法人番号(国税庁法人番号公表サイトで確認)
- 履歴事項全部証明書(発行から3ヶ月以内)※法人のみ。オンライン申請なら1〜3日で取得可能
- 法人税・所得税の直近1期分の納税証明書(その1またはその2)。税務署で申請、約10〜14日かかる
- 確定申告書の控え(直近1〜2期分)
- 銀行口座確認書類(通帳の写し等)
個人事業主の場合(法人書類の代替)
- 直近1期分の確定申告書(税務署受付印または電子申告の受付通知付き)
- 本人確認書類(運転免許証またはマイナンバーカード)
- 印鑑証明書(3ヶ月以内)または住民票
(出典:freee「デジタル化・AI導入補助金の申請の流れ解説」)
申請手順 全6ステップ
STEP1:公募要領を確認する 申請枠ごとに要件・対象経費・加点項目が異なる。公式サイトからダウンロードし、最新版を必ず確認する。
STEP2:GビズIDプライム取得+SECURITY ACTION宣言(締切3〜4週間前までに完了) 上述の2つの事前準備を完了させる。締切直前では間に合わないため、決断したら即着手。
STEP3:IT導入支援事業者とITツールを選定する この補助金は「IT導入支援事業者(公式に登録された事業者)が提供するITツール」しか補助対象にならない。公式サイトの「ITツール検索」から、自社の業種・目的に合うツールと支援事業者を探す。生成AI・AI機能を持つツールは「AI」タグで検索可能(2026年から明示化)。
STEP4:IT導入支援事業者と共同で交付申請を作成・提出する 申請マイページへの招待はIT導入支援事業者から届く。招待を受け取ったら、申請マイページ上で以下を入力・添付する。
- 事業者情報(法人番号・代表者情報・資本金・従業員数等)
- 経営情報・賃金データ
- 導入するITツールと見積もり
- 事業計画・期待効果
- 必要書類のアップロード 入力完了後、IT導入支援事業者が内容を確認し、連名で申請を提出する。
STEP5:交付決定通知を受け取る(〜数週間後) 審査通過後、申請マイページに「交付決定通知」が届く。この通知を受け取るまでは、ITツールの発注・契約・支払いを絶対に行ってはならない。 交付決定前の発注・支払いはすべて補助対象外になる(この点が最も多い落とし穴)。
STEP6:ツール導入・実績報告・効果報告 交付決定後に契約・支払い・ツール導入を実施する。導入完了後、規定の期限内に「実績報告」を申請マイページから提出(契約書・請求書・支払い証憑等を添付)。確認が通ると補助金が指定口座に振り込まれる。さらに、事業終了後に定期的な「効果報告」の提出も求められる。
(出典:新規申請・手続きフロー詳細|デジタル化・AI導入補助金2026)
よくある落とし穴
- 交付決定前に発注・契約・支払い → 全額補助対象外
- GビズIDをエントリーアカウントで申請 → プライムでないと申請不可
- SECURITY ACTIONの自己宣言IDを取得前に申請 → 要件未充足で却下
- IT導入支援事業者の登録が失効している → ツール・事業者を選び直す必要あり
- 2回目以降の申請:給与支給総額の年平均成長率3%以上の賃上げ要件を満たさない → 申請不可
問い合わせ窓口
- 電話:0570-666-376(IP電話:050-3133-3272)
- 受付:9:30〜17:30(土日祝・年末年始除く)